乳幼児を育児中の記憶があるうちに振り返りたかった
このブログを書いている現在、長男は小学三年生、次男は年長です。
まだまだ子育て真っ只中で大変ではありますが、四六時中私に張り付いている時期ではなくなってきました。
兄弟だけで喧嘩をしながらも仲良く遊べるようになり、長男はお風呂ではたまに次男を洗ってくれるくらいに成長し、私だけの時間も多少もてるようになってきました。
子供の勉強をみたり、習い事の送迎をしたりとバタバタ過ごしているうちに時間が経ち、乳幼児を子育てしていた頃の記憶が薄れていくような気がしています。
そこで、まだ乳幼児を子育てしていた頃の記憶がはっきりとしているうちに、私が仕事をしながら乳幼児を育児中に、どこが辛く感じていたのかをこちらに残しておきたいと思います。
は仕事面に関しても、次男が年少前まで正社員として働いていましたが、今は短時間勤務の派遣社員として働いています。
なぜ働き方を変えたのか、変えなければならなかったのかも織り交ぜながらまとめていきたいと思います。
周りを見ていても、この問題は私が直面した数年前とちっとも変わっていないような気がしています。
最近不妊治療の助成金を広げたり、新婚世帯に年齢や所得の制限はありますが最大60万円の補助を出したりと子育て対策が注目されています。
それももちろん素晴らしいことだと思いますが、子育ては産んで終わりではありません。
産んでからの見通しが明るい世の中になっていないと第二子、第三子を産むことをためらってしまうのが人の心理です。
私は子供が大好きで、自分が3人兄弟だったので出来るなら3人子供が欲しいと思っていました。
ですが実際に働きながら二人目を産み育てている中、3人目を産む勇気がもてませんでした。
欲しいと思っている夫婦でさえ子供を産むのをためらってしまうのには、お金の問題も勿論ですが、解決し難い社会的要因がいくつもいくつも複雑に混じり合っているからだと思います。
私の場合もその中の一例にすぎませんが、こんなことがあって諦めたんだという問題点の参考になれば幸いです。
配偶者(夫)の家事育児への協力が物理的に難しい
正直この要因が、かなり大きな割合であるのではと思っています。
私はIT系の職業ですが、同じ職種の知り合いや、現在働いている会社を見渡してもかなりの割合で共働きが多く、夫も家事育児に協力的な方が多い印象があります。
そしてそれは本人の努力は勿論ですが、会社の努力もかなり大きいような気がします。
早くから男性社員の育児休暇を推進したり、子供が風邪の時にはその日はリモートで仕事をしたりできる就業体制を整えたり、柔軟な働き方を積極的に推し進めている会社が多くあるように感じます。
転職が比較的多い職種なので、会社としての付加価値を示すためでもあったのかもしれませんが、スケジュールが滞りなく進むことが優先事項であり、それに合わせて柔軟に対応していく社風がわりと浸透しているのかもしれません。
夫はまったく私とは関係ない金融関係の職業ですが、社風もなにもかもまったく正反対です。
男性社会が今だに色濃く残っているように感じますし、管理職になればなるほど責務も多く、仕事量も膨大です。
これも今まさに過渡期で、これからやっと変わっていくのかもしれません。
しかし現在の我が家をみてみても、とても夫が平日家事育児を協力できるような雰囲気ではないのが現状です。
ここでワンオペで家事育児をしなければいけないワーママ(私)が誕生します。
このパターンが世の中に沢山いるのが問題だと思います。
私は絶対兄弟を作りたいという強い思いが元々あったことと、同居している姑が次男を出産する頃までは比較的元気で家事を手伝ってくれていたこと、当時の私側の会社の子育てに関する理解がかなりありましたので、一般的なワンオペのワーママより恵まれた方だったと思います。
とはいえ姑には、夫のように気軽に家事や育児に関して頼むことは難しく、二人目が精一杯でした。
これがまったく祖父母の協力を得ることができなければ、二人目を考える余裕は生まれなかったかもしれません。
配偶者(夫)の家事育児の協力は少子化対策には不可欠だと強く感じています。
一人で家族を養うのが難しい世の中なら、共働きをしながら夫婦どちらも平等に家事育児をしていくことを可能にしていくのは必須だと思います。
私は子供と仕事を両立させるために働き方をセーブしましした。
自分で選択したとはいえ、実際は選択せざるを得ないといった方が正しく、これまで培ってきたスキルの停滞や、私ひとりが子供の病気などに対応することで生まれる、仕事と育児の調整によるストレスはかなりのものでした。
女性だって、生涯働き続けるために努力しています。
やりがいだって感じています。
それを母親だからという理由で、一方的にセーブしなければならないのは納得しきれないものがありましたし、今でも納得しきれていません。
一人を50%セーブさせるなら、夫婦二人で75%セーブさせる方法を考えて欲しい。
それが可能な世の中になってほしい。
そこがクリアされていたら、私はきっと3人目も考えられたと思います。
正社員をやめず、働き続けられる環境が当たり前となれば、長期の見通も明るくなり、第二子第三子を考える余裕も生まれてくると思います。
子育てをしていると、今だけではなく、子供が大きくなったその先をよく考えます。
そこに明るい兆しが今は全く見えないんだと思います。
これには3歳以上の子供のいる社員の時短勤務の延長(時短社員の確率)、育児休暇を3年に延長(待機児童問題の解消)、複数回育児休暇を取得しやすい環境づくりなども整えて欲しいところです。
所得で子供の子育てに関する助成が変わる
これももういい加減やめて欲しいです。
世帯主の収入という一面のみで、収入により子育てに関する助成がなくなってしまっています。
子供の人数や扶養している家族など、各世帯で状況はさまざまなはずが、世帯主の収入のみで精査してしまっているのです。
実際には子供の人数や扶養している家族の有無で多少の規定は加味されていますが、微々たるものだと思います。
何より子供に関しては、平等にサービスを提供してほしいです。
リモートでの就業の充実
今回はコロナが発端となりましたが、リモートで仕事ができる環境が整ってきたことで、乳幼児を子育て中の方が、風邪を引いた時などに助かったという話をちらほら聞きました。
実際私も小学校と保育園が自粛中に、家で仕事をすることができて本当に助かりました。
乳児は保育園に預けていると頻繁に風邪を引きます。
リモートでの仕事がまだ確率されていなかった当時、私はその日に絶対やらなければいけない仕事がある為、2時間会社に行くのに奔走したことが何度かありました。
子供も辛い、自分も辛い、周りに謝ってばかりで気分はどん底でした。
そんな経験を何度かすると、また出産して同じことを繰り替えるのが怖くなります。
そんな時に、リモートで仕事ができれば希望がもてたのかもなぁと思いました。
もちろん家で乳児をみながら仕事をするのは、かなり難しいと思います。
でもこれが、その日絶対必要な仕事のみに絞れば、わざわざどこかに預け先を探したり人に頼み込んで会社に行かなくても済むのでかなり助かります。
このリモートで仕事をするというのも職種によりますので、難しい職種の方もいると思いますが、できる職種の方から積極的に広がれば難しい職種の方も希望が見えてくるかもしれません。
核家族が主流、共働きが主流となっていくのなら、今の働き方では子供は増える気がしません。
子供を育てるのに今の社会の仕組みは過酷すぎます。
お互いが乳児の頃は50%セーブ、幼児以上は75%セーブで平等に働き続けられる世の中にならなければ子供は増えないと思います。
どうかそれが当たり前の世の中になりますように。